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2005年03月11日 更新

地域マップ

みんなでつくろう わがまちマップ

中村憲吉の歌碑と旧県道石畳

地域を歩いて再発見・新発見
  みんなで活かそう 地域の資源

●事業の目的
 上根・向山には多くの地域資源(鍋割雄滝・国王ヶ池・上根逆断層・潜龍峡など)があります。これらの資源をワークショップ(参加型講習)により地域みんなで総点検し、地域マップを作成することによって、地域再発見の取り組みを行いました。
●事業の内容
・地域内点検表を作成し、多くの住民参画による地域点検の実施
・地域資源の保全・活用(例えば、かつて利用されていた上根と根の谷を結ぶ霧切谷の道を通行可能にして有効利用を図る)
・案内板の設置
・住民参加の地域資源を見つめなおすためのイベントの開催
・上根・向山の将来像の検討
・地域マップの作成
●ワークショップの内容
 今回行われた3回のワークショップ全体をワークショップごとに紹介します。
第1回「まちづくり講演会・寸劇」は、今自分達が地域づくりに取り組む必要性を知ってもらう。
第2回「上根・向山のまちの探検」は、自分達のまちの良さなどを再発見してもらう。
第3回「まちづくり談義・発表会」は、上根・向山の将来について考えその協議内容を発表する。

寸劇:広島弁の台詞がいっぱい

第1回ワークショップ「まちづくり講演会・寸劇」

 平成16年10月6日(水)に第1回ワークショップとして、上根集会所において「まちづくり講演会・寸劇」を開催しました。講演会では講師が一方的に話をするという方法ではなく、「可部カラスの会」(可部の市民グループ」のメンバーが広島弁まるだしの寸劇をまじえて、「可部カラスの会」が誕生し、市民活動にかかわるようになった経緯や内容を紹介する方法で行われました。
 「まちづくり講演会・寸劇」の後、「こんなマップづくりがしたい」という討議・意見交換では、
・できることを、できることからはじめる。
・住民・市民であるための要件は、まず自分が住んでいる地域の歴史や文化を知ることが大切である。
・地域づくり活動を通じて一番大切なことは、楽しくできること。楽しくないと長続きしないし、主体的な活動ができない。
・普段何気なく見ている風景や道の傍らで咲く花であっても、人を惹きつける最大の資産となる。
・農村には農村の良さがあり、都市の物差しで農村を測れば、農村は破壊する。

★具体的なスケジュール
■受付(18:30〜19:00)
■開会、会長あいさつ、マップづくり取り組みの説明
  (19:00〜19:10)
■講演・寸劇「可部カラスの会のまちづくり活動〜
  地域マップづくりが住民主体の活動へ発展して〜」
  (19:10〜20:10)
■ワークショップの説明(20:10〜20:20)
■「こんなマップづくりがしたい」討議・意見交換
  (20:20〜21:00)
■閉会(21:00)  

まちの探検参加者の皆さん

第2回ワークショップ「上根・向山のまちの探検」

 平成16年11月7日(日)に第2回ワークショップ「上根・向山のまちの探検〜たからもの探し〜」現地調査を実施しました。
 当日は快晴にめぐまれ36名の参加があり、参加者に地図と記録表を配布し、見て回った場所を地図に図示、記録表にコメントを記入してもらいました。また、4グループごとにカメラ係を決めてもらいインスタントカメラによる撮影(良い物や場所の「お宝くん」、悪い物や場所の「困ったくん」)をしてもらいました。10時過ぎに上根集会所を出発、当初2時間で回る予定でしたが、予定を40分近くオーバーしてしまいました。昼食後には、今回見て回った感想について話し合いました。

★具体的なスケジュール
■受付(9:30〜10:00)
■開会、グループ分け、まちの探検の進め方など説明
  (10:00〜10:10)
■「まちの探検・たからもの探し」出発(10:10〜12:40)
■昼食・休憩(12:40〜13:20)
■探検結果のまとめ(13:20〜14:00)
■閉会(14:00)

上根・向山の将来像を発表
第3回ワークショップ「まちづくり談義・発表会」

 平成16年12月1日(水)に第3回ワークショップ「まちづくり談義・発表会」を上根集会所において実施しました。最初にマップ掲載物件の絞込みを行った後、上根・向山の将来はどのようになってほしいかについて、4グループに分かれて話し合いました。
 その結果を紙に書いてそれぞれグループごとに発表しました。

★具体的なスケジュール
■受付(18:30〜19:00)
■開会、グループ分け(19:00〜19:10)
■マップ掲載物件の絞込み(19:10〜20:00)
■まちづくり談義「上根・向山の将来像」(20:00〜20:40)
■発表会(20:40〜20:55)
■ワークショップのまとめ(20:55〜21:00)
■閉会(21:00)

第2回ワークショップ「上根・向山のまちの探検」
ワークショップ「まとめ」

●「自信」は地域を元気にする
 地域マップづくりの3回のワークショップを通して、私達が住んでいる上根・向山には貴重な地域資源が多くあることを再認識できました。
第2回目のワークショップ「上根・向山のまちの探検」での現地調査で、「上根・向山には多くの地域資源があるのに驚いた」とか、「国王ヶ池など昔からの由来を聞いて、歴史的な地域の宝だと思った」という感想がたくさんあり、普段何気なく見ている景色や風景であっても人を惹きつける最大の資産となり得ると感じました。
 やはり、自分の住んでいる地域の歴史や文化を知ることは地域住民として大切なことであり、今回のワークショップを通じて上根・向山には自分達が「誇れる」多くの地域資源があることを再認識・再発見することができ、上根・向山はすばらしい地域だという「自信」と「誇り」が持てたのではないかと思います。

●マップを有効利用した地域づくりの推進
 現在、安芸高田市では、住民と行政の「協働」のまちづくりということで、地域振興会活動を推進されています。
 よく、まちづくりは山登りにたとえられます。どの地域自治組織も「住民自治の実現」という頂上を目指していますが、すでにアタックに備えている人、5合目にたどり着いた人、登り口からわずかの麓から見上げている人など置かれている状況はさまざまです。当振興会も平成15年7月の設立以来、「できることから 楽しくやる」を目標に活動を行ってきた結果、僅かずつではありますが「まちづくりという山」を登り始め、地域住民の当振興会に対する認識と期待が高まってきていると思います。
 ワークショップによりマップを作成しましたが、マップを作成することが最終の目標ではなく、マップづくりの過程での「上根・向山の将来像」を語る話し合いなどが有意義であったと思っています。今後はこのマップを有効利用して、いかに地域づくりを推進していくかが重要です。
 そのために当振興会では、次のことを重点に活動を展開します。
  1 振興会員や子ども達を対象としたマップ掲載のお宝探検イベントの開催。
  2 マップ掲載物件を含めた地域資源の保全を図る。
  3 マップ掲載の探索ルートを検討する。
  4 マップを活用した都市住民との交流事業を推進する。
  5 マップを利用して子ども達に地域の良さを教える。

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