徘徊SOSネットワークのご案内
徘徊SOSネットワークって何?
『徘徊SOSネットワーク』は、認知症により外出したまま家に戻れなくなるなど所在不明となった高齢者を社会福祉課を中心として公共交通機関、商工会、郵便局、地域関係者などのネットワーク協力機関が連携して情報を共有することで、できるだけ早期に発見し、安全の確保(保護)に努めていくためのシステムです。
また、このネットワークを通じて、広く認知症への理解を深めるとともに、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりの推進に取り組んでいます。
所在不明が発生したら?
所在不明が発生した場合には、まずは下記のいずれかにご連絡ください。
- 安芸高田警察署 生活安全刑事課:電話:0826-47-0110
- 安芸高田市 危機管理課:電話:0826-42-5625
ネットワークの利用希望を確認後、社会福祉課から所在不明情報を連絡票によりネットワーク協力機関へ情報発信をしたり、福祉関係者等と連携を図り早期発見に努めます。
※個人情報並びにプライバシーの保護については十分に配慮します。
どんな機関が協力してくれるの?
所在不明になって捜索が必要な場合は、安芸高田警察署や危機管理課が中心となって捜索を行います。
所在不明となっている方の情報は社会福祉課が中心となってネットワーク協力機関や市の関係部署などから情報収集します。
※ネットワーク協力機関とは、事前に登録していただいているバス会社、JR、タクシー会社、商店、銀行、郵便局、民生委員、ケアマネジャー、サービス事業所などです。
このネットワークを利用すると?
広域で同時に関係者が情報を共有することができますので、より早期の発見・保護につながることが期待されます。
事前登録制度も利用できます
徘徊などの心配がある人については、事前登録票により市に登録しておくことができます。基本情報や特徴、緊急連絡先などをあらかじめ登録しておくことで、いざというときスムーズに対応することができます。登録を希望される方は、事前登録票を社会福祉課へ提出してください。
○徘徊SOSネットワーク高齢者事前登録票(PDFファイル) (110.8 KB)
認知症による「徘徊」について
自宅や入所している施設を出て、歩き回るような行為を「徘徊」といいます。周りからすると「あてもなく」というように見えるのですが、本人にとっては、目的地や理由があっての行動であると考えられていて、本人は困っていたり混乱していることも少なくありません。家族が自宅の周辺をいくら探しても見つからず、思いもしないくらい遠くまで行ってしまい、警察に保護されたという例もあるので、家族にとってはとても心配なものです。
徘徊には大きく分けて2種類あると言われています。
ひとつは、見当識障害(日にち、季節、場所などが分からなくなること)によるもので、買い物をしようと家を出たのに、行こうとしていたお店や、自宅への帰り道を忘れてしまい、帰れなくなってしまうというようなケースです。
もうひとつは、本人が認識している現実が実際と異なっている場合で、自宅に居るにもかかわらず「家に帰る」といって外に出て行こうとするようなケースです。このような時、よくよく聞いてみると、本人が言っている家が、子どもの頃の家や、若い頃住んでいた家を指しているというようなことがあります。
いずれも、家を出て行こうとした時に、言葉で制止したり、強引に引き止めたり、あるいは部屋に閉じ込めるというような拘束は、逆効果です。徘徊がおこっている場合には、周りの人がやさしく声をかけたり、一緒に行動することによって、不安が軽減したり、迷うことが少なくなる場合があります。
お問い合わせ
福祉保健部 社会福祉課
窓口:安芸高田市役所 本庁舎 1階( 庁舎案内 )
FAX0826-42-2130