2015年03月17日 更新
市長コラム第32回 高齢者運転免許の自主返納をサポート
安芸高田市は、高齢化率(33%)の進んだ町です。中山間地域で生活をする高齢者にとって、運転免許は、生活の必需であります。
しかし、平成22年の安芸高田市における事故件数は123件で、その内65歳以上の高齢者の事故件数は38件で全体の31%と非常に高い水準であります。警察の統計によれば、高齢ドライバーが原因となる、交通事故は益々増える傾向であります。耳が聞こえにくくなったり、目が見えずらくなったりして自分の運転に自信がなくなり、不安を感じて居られるお年よりが沢山おられます。これら、事故の増加傾向に歯止めをかけるには、高齢者運転免許の自主返納が望まれます。
集落が点在する典型的な中山間地域の安芸高田市では、高齢者が自立して生活するには、運転免許は大切な生活の手段であります。免許を返納しても、生活に不便を与えない仕組みが必要であると思います。幸い、安芸高田市では、昨年から新公共交通システム「お太助ワゴン」を市内全域で運行して、運転手段を持たない市民の皆様に活用頂いております。
本年度から安芸高田市では、安全・安心の町づくりの一貫として「高齢ドライバー運転免許返納支援事業」をスタートします。身体の機能の低下を感じられる、75歳以上の高齢ドライバーの方が運転免許を自主返納される場合、「お太助ワゴン」の回数券を配布するものであります。今後においては、行政の支援のみならず、協賛企業をつのり免許返納者への特典を拡大して行きたいと思っております。この事業の主旨を当事者はもとより市民の皆様が十分に理解され、安芸高田市の事故激減を願うものであります。
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