2015年03月25日 更新
市長コラム第18回 安芸高田市の明日を支える「多文化共生社会」
安芸高田市は、少子・高齢化の進んだ町です。多くの高齢者を支える仕組みづくりが、主要な行政課題であります。勿論、文化水準や教育水準のアップ、医療費負担の軽減、若者の定住対策は大切でありますが、現在の病院・介護・工場などを維持していくには、日本人だけでは到底間に合いません。他の町に先んじて5年〜10年先を見据えた人材の確保が出来る仕組みづくりが、今後の町の存続に大切な要件になると思います。
現在、市に在住している外国人の数は557人で、総人口の1・7%に相当します。中でも、ブラジル・中国・韓国・フィリピン・タイ・ベトナムからは533人の方が住んで居られます。これらの人たちに今後の安芸高田市を支えて頂くためには、国籍や民族が異なりますが、お互いの文化・風習を認めあい、対等な関係を構築していくことが大切であると思います。
「国際交流」は外国からのお客様を歓迎し日本に対して良い印象を持って頂くことであります。これに対して、「多文化共生」は外国人の方々が住民の一員であるという視点に立ち、同じ地域の構成員として、対等の関係を築きながら、社会参加を促す仕組みづくりを目指すものであります。お互いの相互理解のもと、安芸高田市を支えて頂きたいと思っています。
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