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2015年03月25日 更新

市長コラム第22回 「神楽」による安芸高田市の活性化

 石見神楽に由来する安芸高田市の「神楽」は、県内は無論のこと、県外の人々をも含めて幅広い支持を受けております。特に「新舞」は8調子でリズム感が抜群であり、若い人達に大変人気があります。一昨年は、湧永製薬のお世話で「生き物文化誌学会・会長湯浅浩史東京農業大学教授」のシンポジウムがクリスタルアージョにて開催されました。「神楽」に登場する生き物についての論議をして頂きました。当学会に会員として参加されました秋篠宮殿下からは「神楽」を観賞された折、『歌舞伎と似た素晴らしい文化である』とのお言葉を賜りました。

 私は、安芸高田市の伝統芸能「神楽」を継承・伝承するには、兼ねてから「神楽」の文化的価値の向上が必要と考えて居りました。一昨年市長就任以来、国・県・大学に対して「神楽」の文化的価値の向上を強く要望してまいりました。昨年は、県立広島大学のご協力により、「神楽」のゼミ(講師・築地昭二さん)、や「神楽」の実演(吉田高校)を実施して頂きました。22年度県立広島大学の赤岡功学長のお世話で、広島の「神楽」に関する研究をする為の予算である国(文部科学省)の科学研究費が内示されました。「神楽」が初めて全国レベルでのテーブルで論議されることとなったのは大変画期的な事であり、私も関係者の一人として評価しております。「神楽」が全国的に文化として認められることは、今後安芸高田市と致しましても大変有意義なことであります。

 安芸高田市の「神楽」と既存の歴史・景勝・スポーツを合わせ、滞在型の観光振興を図って行く絶好のチャンスと思っております。この事業にご協力頂きました広島県及び県立広島大学の皆様に深く感謝を申し上げ、今後安芸高田市の活性化のため、この「お宝」を大切に活用していきたいと思います。

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