2015年03月04日 更新
市長コラム第62回 「ウォーキング」の効果
「ウォーキング」の意味を広辞苑で調べると、「歩くこと」、特に「健康増進や運動のために歩く」という事です。歩くという人間の基本動作を使った誰にでも出来る運動です。暴飲暴食や運動不足により、体に溜まった皮下脂肪や内臓脂肪を燃やすことができ、ダイエット効果やシェイプアップに繋がる効果も期待出来ます。「ウォーキング」は手軽に出来る有酸素運動であり、脂肪燃焼効果があり、健康を維持するには絶好の運動です。
我が国は、長寿社会の到来により、年々増加する社会保障給付費(医療・介護・福祉・年金)への公費投入が急激に増加しています。政府は2009年〜2012年の4年間の増加分は9兆5,000億円としています。一年間でおよそ2兆円増加した事となり、今後も増加する傾向にあります。現在、政府において、現行の消費税5%を3%引き上げて8%にする案が検討されています。政府によれば、1%は社会保障の充実のために使用するとしていますが、それだけでは問題の解決には至りません。社会保障の安定化を図り、現在の社会保障制度を守るためには、5%の消費税の引き上げが必要とされています。このまま行くと、貴重な税金の多くを、社会保障を維持する経費に充当することになりかねません。今後、国・県・地方行政において、安定的な財源の確保をするには、福祉・医療に係る経費の抑制をすることが、必要不可欠で喫緊の課題です。
安芸高田市では、市民の健康維持は無論の事、増大する医療費を抑制するため、今年度の主要事業として、「健康倍増計画」を実施し市民の皆様の協力をお願いしています。特に、生活習慣病(糖尿病・高血圧症・脂質異常症)予防や骨粗しょう症予防、ストレス解消の対策として、市民の皆様の運動習慣の定着を図る事を目的に「ウォーキング」を推奨してい
ます。
私は、「ウォーキング」の一日の目標歩数を「一万歩」としています。人は一分間に100歩ほど歩くと言われていますから、「一万歩」達成のためには概ね100分歩く事となります。専門家の話では、一日「一万歩」を2週間継続すると、脂肪が1㎏減少するそうです。一日「一万歩」は、日常生活の中で少し工夫をすれば、無理せず達成できる数値だと思います。
市民の皆様の毎日の生活の中に「ウォーキング」を取り入れて頂き、生涯にわたって健康で豊かな人生を送って頂きたい、と私は思います。通常の「ウォーキング」は主に下半
身を鍛えますが、上半身をも鍛えたい人や関節への負担を軽減したい人には「ノルディックウォーキング」もお勧めです。いずれにしましても、市民の皆様の自主的な健康管理が今後の安芸高田市の健全な市政の運営に欠かせない事は確かです。
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