ここから本文
川根の楽打(高宮町)
亀尾山神社の祭礼に奉納されるこの神事は、当社累代の社家・三上家のある隣村上田村(現羽須美村)から招来されたものといわれています。
11月3日の例祭当日、露払い猿田彦命を先頭に、棒術の杖使いが続き、後尾は楽打が受け持ちます。行列は拝殿前で数曲奏し、道行は終わります。小憩ののち「本杖」と呼ばれる棒術の型が披露されます。
本杖の後「弁慶の関抜け」が演じられます。歌舞伎「勧進帳」でおなじみの狂言ですが、これを演じる理由や起源は不明です。
最後は「棚打ち」と称する楽で拝殿前での奉納神事を終え、帰りの道行となります。
県域には「楽打」「神儀」と称する神事は多くありますが、「楽」「棒術」「芝居」が三位一体となった神事は近郷では珍しく、貴重な文化財といえます。
指定年月日:平成12年1月17日
保護団体 :川根楽打保存会
公 開 日:11月3日