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 平成9年12月15日、原田はやし田は、「安芸のはやし田」として山県郡大朝町の新庄はやし田と共に、国の重要無形民俗文化財の指定を受けました。

 「原田はやし田」は、中国山地に残る数少ない大田植えの一つです。
 大田植えは、江戸時代末期から各村々で盛んに行われていましたが、戦時中中断し、以後多くの大田植えが姿を消していきました。原田地区では戦後いち早く、若い有志が「はやし田」の復活に向けて動き始めました。幸いに古老や先輩も多く、田植え唄本や用具類も集まり、10年後にはあまり原形を損なうこともなく復活させることができました。そして、昭和32(1957)年1月10日「原田田楽団」を結成。胴はやし、早乙女、綱方(牛を追う人)が一団となって、依頼を受けてはあちこちの田植えに出て行きました。それが「原田はやし田」の実地での練習となったのです。
 もともと原田地域は、耕地の多くが厚い粘土と深い泥におおわれ、稲作には不適な土地柄でした。そのため、田植えの始まる時期には、太陽と土と水の神(さんばいさん)を招く神事を盛大に行うようになり、その神事田植えが「原田はやし田」の本来の姿といえます。また、腰まで泥に浸るような湿田での独特な田植え唄「原田節」は、その極めてゆるやかなリズムが多くの学者や研究者の目を引き、これが指定の基になったと思われます。

 昭和44(1969)年5月 広島県無形民俗文化財指定
 昭和45(1970)年5月 記録保存のための国の選択芸能指定。
 平成9(1997)年12月 国の重要無形民俗文化財指定

◆ 名   称 安芸のはやし田
◆ 区   分 重要無形民俗文化財(国)
◆ 所 在 地 広島県安芸高田市高宮町原田
◆ 保護団体 原田はやし田保存会
◆ 管 理 者 原田はやし田保存会 上野一彦
◆ 後援団体 原田はやし田後援会 会長 塚本 近
◆ 公開日程 毎年5月最終日曜日
◆ 公開場所 旧来原小学校前水田
 

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