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生田の花笠おどり(美土里町)
この踊りは「生田八庭之踊」とも言い、「ナンジョ五庭、大踊三庭」からなっています。また「ナンジョ・大踊柳之下ハ女踊」「具足及ビ富士ノ巻狩ハ男踊」です。踊り子は本来男子のみが女装に花笠をつけて踊り、歌詞に共通したものがあることなどから、大朝(北広島町)の南条おどりなどと関係があります。虫送りや豊年祝いの踊りであったものが、いつの頃か盂蘭盆に西勝寺境内で踊られるようになったと考えられます。この踊りの特色は、女装の踊り子が花笠の上部に昼間は造花の飾り、夜は燈籠をつけて踊るところにあり、道行・門びらき・庭借り口上のあと、音頭をはやしにあわせ、加納若・博多の町・十七八・孫一買人・柳の下の順で踊ります。また、大きな花笠を頭につけるため踊りはきわめて緩やかです。
指定年月日:昭和52年9月14日
保護団体 :生田花笠踊保存会