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観農亭と象圓池は奥田家の主屋西側の離れ座敷と庭園です。観農亭は、江戸時代後期の建造とみられ、木造2階建、数寄屋造。象圓池は、北側の三篠川から取水し主屋の裏側を廻って観農亭の前庭に至る池で、廻遊式庭園になっています。主屋は渡り廊下で観農亭に接続しています。

奥田家の先祖は江戸時代後期には地域の庄屋を務め、使用人を雇用し大規模な水田経営を行うなど、長く豪農として知られた旧家です。敷地周囲は、建物を境とする東側を除き築地塀が廻り、南側に門を構えています。敷地中央の主屋の東側に、土蔵・牛小屋、その奥、北側に木小屋が敷地に沿うように配されており、往時の農家、豪農のありようを強く残しています。

 

指定年月日:平成14年6月19日

所 在 地:向原町坂

 

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