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木造千手観音菩薩立像(吉田町)

 像高152.0cm。
 頭体部を一木で造り、内ぐりはありません。頭髪・眉・目・口以外は素木の状態です。頭部の化仏・肩からの先のすべての腕・天衣・足先・持物などは後輔です。像の量感や衣文の処理から10世紀頃の製作と考えられています。
 伝存する清住寺の「本尊千手観音縁起写」(寛永11年:1634)によると、次のような伝来です。
 古代郡山の堂宇に安置されていましたが、毛利弘元(1468〜1506)の時、郡山満願寺境内に堂を建立し、この像を移しました。弘元次男元就が宗家を相続すると、出陣のたびに祈願しました。天正17年(1589)元就の孫輝元の時、広島城に移る際、移動しようとしたこの像とその厨子は「重きこと大磐石のごとし」として吉田に残され、清住寺に安置されました。
 現在この像は、秘仏として33年に1回の開帳です。

 

平成10年9月広島県の文化財に指定

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