本文へ
ここから本文

佐々井厳島神社本殿内玉殿附鳥居社額・棟札(八千代町)

 

本殿には5基の玉殿が安置されており、正面中央の1基は14世紀前期の造立と考えられていて、わが国最古のものです。残る4基も14〜15世紀の造立で、造立年代、細部意匠や技法、保存状態からみて、神社建築史上極めて貴重なものです。

 

指定年月日:平成3年12月12日  所在地:八千代町佐々井

附鳥居社額1枚、棟札1枚として一緒に登録されている

 

 

鳥居社額

かなり風化が著しく、中央で縦に割れ2分割された状態となっています。額面の周囲は一段低くなり、縁が取り付けられていたとみられますが、現存しません。中央に浅く「大明神」と彫り、この字の周囲をさらに小さな額状に区画しています。
※大明神の意味は、神社の中で社格の高いことを意味します。
裏面には、やはり彫字により、恐らく4行にわたり、字が彫り込まれており、この最後の行の「延徳ニ季三月五日」の年記が読み取れます。延徳2年(1490)は、県内の社額の遺存例では、最古級のものです。

 

棟札

天正2年(1574)、毛利輝元の名で社殿の新築が行なわれた際の棟札です。字が薄くなり、不鮮明ではありますが、大工には吉田荘一帯での社寺の建築に関わった毛利氏直属の厳島の宮大工、「佐伯源左衛門」の名がみえます。

お問い合わせ

こちらは自動案内のチャットです

チャット
で相談
上へ戻る